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〈地方説明会・名古屋〉需要増へ米粉コスト低減策を

2017年09月06日 活動・お知らせ

NPO法人国内産米粉促進ネットワーク(CAP.N)は日本米粉協会(服部幸應会長)と連携し、米粉の用途別基準、ノングルテン表示ガイドラインの内容を広く普及・啓発するための地方説明会を8月10日、名古屋市中村区のTKP名古屋カンファレンスセンターで開きました。8月中旬まで全国8か所で開催する説明会の7番目となるもので、東海地域等から76人参加しました。

CAP.Nの高橋仙一郎専務理事(日本米粉協会事務局長)の主催者あいさつに続いて、用途別米粉を使った料理方法の動画を上映し、CAP.Nの萩田敏副理事長が「米粉の用途別基準」及び「米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン」ついて解説しました。

①米粉地方説明会の名古屋会場

これを受け質疑応答が行われました。

≪主な質疑≫(要約)

○グルテン20%添加の米粉パンを学校給食に提供している。栄養士によると、子どもたちはおいしいと言って残さず食べてくれるので増やしたいが、小麦パンに比べ高く、増やすと給食費が上がってしまう。米代と製粉代でキロ450円のコストになる」
(萩田)「米粉の価格はメーカーそれぞれだが、小麦粉とは製粉法が違い、コスト削減に努力はしているが、小麦粉と比べ価格水準ではなかなか逆転するのは難しい。米粉の良さを知ってもらう努力をしており、パン以外にも、副食等のとろみ付けとか天ぷらに米粉を学校給食に利用拡大していただければと期待する」
○「夫が農家で、自分は個人販売の立場で委託製粉をして、名古屋のお菓子屋で使ってもらっている。製粉した粒の大きさでコストが違うなど、製粉業者に出す時に1、2、3番の用途基準・用途の表記のコスト等、農家の立場でどうしたらいいのか」
(萩田)「米粉の用途別基準・用途表記は自主的な取り組みである。表記する場合は費用は発生するが、どの区分に当てはまるのか粒度、でんぷん損傷度、アミロース含有率など把握する必要がある。なお、販売する米粉がどのような製粉品質であるか一度確認しておくことも必要と思う」
○「この基準だと、アミロース含有率で1番と2番が重なる部分がある。パン用にも菓子用にもなると理解していいのか」
(萩田)「米粉パンについては、グルテン添加率はきちっと表示してもらう。重なる部分は当然ある。パン用、菓子用でだぶったところで業者が判断する中で表記してもらう。グルテン添加は誤認しない表記が必要」
○「アミロース含有率で3つに区分しているようだが、数字だけ見ると20%が境目になっているが……」
(萩田)「出回っている米粉でも、アミロース含有率、でんぷん損傷度についても幅がある。表示の中で2番のパン用であっても、決して麺ができないということではない。アミロースとして上下がある。もっと細かく分けるという意見もあったが、用途別表記にした。我が社の米粉はでんぷん損傷度がもっと低いとアピールしたいメーカーもいるだろう。境目が重なる部分もあるが、一応の目安として大きく3区分にした」
○「今回の2つの基準とガイドラインは、あくまでも業界団体の自主的な取り組みという位置付けか。また、ノングルテン表示は日本産が対象だが、仮に外国産の米を日本で加工した場合、日本産の米粉と言えないのか」
(萩田)「自主的取り組みだ。外国産の米で加工することまでは議論していない。あくまでも日本の米粉を普及しようとしている」
○「今回の用途別基準の表はすごく大事だと思う。いったん作られれば後からも判断できる。ただ、タイトルが米粉用となっているのが気になる。今回の新規米粉が登場する前は、日本には上新粉、白玉粉、もち粉など旧来の伝統的な米粉が多く、国内の食文化としても定着している。米穀粉の生産量は8万4,000㌧ある。これに対して、農水省のホームページには新規米粉は2万㌧とある。あえて米粉を使わずに、米穀粉全体を指す伝統的な米粉も入れてはどうか。新規米粉と書き換えてもいいのではないか。スーパーなどで、米粉をくださいと言っても何を指しているのか、上新粉を出されたら分からないことが起きるのではないか。買う方にも混乱あるのではないか。団子用の米粉は何番になるのか」
(萩田)「新規需要米を対象に考えている。米粉の用途別基準では、加工用米を使っている柏餅や団子用の米は想定していない。小麦粉に代わる洋菓子とかパン、麺類など新しい需要を対象にしている。今後とも誤解しないように対応し、理解をいただきたい」
○「農家が自分で製粉して米粉を売る場合に問題はないのか。1,2,3番と表記しないで米粉で売ることは可能か」
(萩田)「問題はない」
(農水省穀物課・那須課長補佐)「基準は強制ではないが、米粉の現状を踏まえ、メーカーには取り組んでほしい。できれば、これらを参考にしてほしい。以下、質問に対し、順を追って補足したい」
「学校給食の小麦パンに比べ、米粉パンは高いことについて。平成25年度から28年度で予算措置を講じて、製粉業者・製粉機械メーカーにモデル的な製粉コスト低減事業に取り組んでもらった。それを普及するには、既存の製造ラインを改造しなければならないほか、米粉の利用が拡大しない中でまだ少ない。米をそのまま粉砕するには硬いので、事前に水に浸してから行うとすれば、コストが若干高くなる。主食用米の消費が減っていく中で、米粉原料米による田んぼの活用では、国が農家に生産支援を行っている」
「米粉用米と輸入小麦の原料ベースでは価格的に同じだ。ただ、それを粉として仕上げると、大手で扱っている小麦粉はキロ100円。これに対して米粉は100~300円と幅がある。かつては200~300円だったが、最近は製粉メーカーの技術開発の成果もあり、少しは下がってきた。小麦の国内消費が500万~600万㌧に対し、米粉は2万数千㌧で圧倒的にスケールが違う。需要が増えれば価格は下がることを理解してほしい」
○「新規需要米への補助はいつまで続くのか」
(那須補佐)「平成30年度予算の概算要求は今月末が締め(財務省への提出)だが、しっかり農家が取り組めるよう予算を確保していく」

②活発に意見が出された質疑応答

最後に、高橋事務局長が5月25日に設立した日本米粉協会について、設立目的や活動内容等を紹介し、多くの方の入会を呼びかけました。

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