<ドイツで国産の輸出に向けプロモーション活動>米粉や米粉加工品の可能性に強い関心

2017年10月11日 活動・お知らせ

米粉・米粉加工品の輸出に向けた欧州プロモーション活動で7日にドイツ入りした、NPO法人国内産米粉促進ネットワーク関係者は、9日、ケルン市内のホテルで「試食・商品説明・意見交換」を開いた。現地在住のグルテンフリー商品に関心がある消費者やホテルのシェフら35人が参加、会場内で調理したグラタンなどを試食し、意見交換した。在留の日本人の介護などに取り組んでいるNPO法人「Dejak友の会」の加藤千春さん(45)は「お年寄りが、故郷の米や米粉の料理を食べたがっている。こうした機会に参加し、日本産の米粉が手に入った場合、自分たちで何ができるかを考えてみたい」と、熱っぽく語っていた。

プレゼンテーションに熱心に聞き入る参加者(9日、ドイツ・ケルンで)

会場には、サンプル輸出に協力した6社、20商品が陳列された。開会あいさつで同法人の島田圭一郎理事長は「日本では、政府や農業団体、民間業者が世界一厳しい基準によるノングルテン米粉やグルテンフリー食品の普及を目指している。いつまでも健康でいたいと願う人々の需要に対応できる素晴らしい食材であることを知って下さい」と、日本産米粉の優位性を紹介した。

陳列した国産米粉をチェックするドイツ人関係者(9日、ドイツ・ケルンで)

調理デモでは、同法人副理事長で米粉料理インストラクターである萩田敏氏が、参加者の目の前でベジャメルソースやグラタン、シフォンケーキを調理、ほとんどの人が初めての米粉料理を味わった。この後、サンプルを提供した熊本製粉㈱の関係者が、アメリカへの輸出実績に触れながら輸出商品のグルテンフリー米粉を説明した。

意見交換では、「日本産米粉輸出の展望を教えてほしい」「中国産米粉との違いを強調するならどのような事か」「店舗に出回った場合、価格はどのくらいになるのか」など、可能性から具体的な事項まで広範な内容の質問があった。

ドイツ人と結婚して現地に住む清水左江子さんは、小麦アレルギー体質を治すためにグルテンテンフリーに関心があった。今回はPRチラシを見て参加したが、「近い将来に日本のグルテンフリーの米粉・加工品が手に入るかもしれないと、思い友人と来ました」と、話していた。

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